2024.2.7

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転職してから3ヶ月が経った。仕事は在宅で済んでしまうから数えるほどしか本社に行っていない。今日は午後から出社する必要があったので、12時過ぎに電車に乗った。

廊下が寒かったから外が冷えているかと思って厚着をした。きのう雪が降ったなごりが道端にあるからやっぱり冷たい湿度を感じたものの、快晴なので気温は高く感じて、ちょっと春めいてるなとか思った。すでに節分は過ぎているから実質春か。

電車は空いていた。この時間に乗る人たちは何をしていてどこに行くんだろうなどと考える。気がゆるむ。ふと自分のこれまでを少し振り返る。数ヶ月前まで朝から晩まで働いて、ヘトヘトで、部屋はぐちゃぐちゃで床で眠ってしまったりして、思い返すと泣きたくなるほど生活が機能しなくなっていたから、こんなに穏やかな気持ちで電車に乗れることが変だと感じる。

電車を降りる。13時過ぎに本社へ着く。近頃はさほど生活がつらくない。つらくないことが嬉しく、それが良いことなのかどうなのかさえ今はもうどうでもいい。波風立てて人生面白くしなくていい。劇的なことなどいらない。快晴を、車窓から射す光を、河川敷を、植え込みの花を眺めて喜ばしい気持ちになれるようになったから、私はこちら側の人生を選んで良かったのだ。