2024.3.2

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8時ころ起床。午前中から(勝手に)内見へ付き添うのと朝ごはんを作るため早起きした。9時までに風呂を済ませようと湯を張る。身支度と合わせると風呂は30分くらい、つまりアニメが1本観られる。何となく懐かしいものを探す。おジャ魔女おジャ魔女にしよう。

さて、おジャ魔女のなかでひときわ異彩を放つ名作をご存知だろうか。

おジャ魔女には数多くの名場面があり、かくいう私も大人になってから見返しては"おジャ泣き"(※おジャ魔女を観て涙すること)をしているうちの1人だが、とくに「おジャ魔女どれみドッカ〜ン!(第4期)」第40話「どれみと魔女をやめた魔女」は名作と言わずにはいられない。

何が名作たらしめているか。

それはおジャ魔女(第1期)から観続けていれば、いや観続けていなくとも誰でもひと目で気がつくであろうその異様な空気感にある。

作画が違う、アングルが違う、挿入歌のテイストが違う、なにもかもが"ちょっと大人"なのだ。女児向けアニメとは思えない、手の込んだ長編映画を見せられているような空気感。脚本は、まだ売れっ子になる前の細田守さん。なんて人なんだ。

そして第40話の真髄はと言えばストーリーなのだ。女児の頃に観たはずなのに印象に残らなかったのは、ストーリーでさえ"ちょっと大人"だったから。

ネタバレアンチだからあまり書かないけれど、例えば自分が歳を取らない魔女(魔法使い)になったとして、愛する人や友人や家族がどんどん自分より歳上になっていくとしたらそれをどう受け入れるか、受け入れられるか、誰かを道連れにしたいと思うか、思うけど出来ないか、どうするか。愛さないという選択をするか。みたいな。これを書きながらでも感情が溢れ出そうになるくらいには美しい回。

その歳を取らない魔女に息を吹き込んだのは、「時をかける少女」にて主人公の芳山和子役を演じた原田知世さん。dアニメストアで全話観られるから、せめて第40話だけでもぜひ観ていただきたい。おジャ泣き必至です。