7:50起床。8:00から散歩に出る。あたたかい。ノーブラじゃなかったらジャンパー脱いでた。
昨日とは散歩コースを変えた。果てしなく直線がつづく道に惹かれてひたすら進む。住宅地へ入る。静か。登校中の中学生が多い。駅の方面よりこちらの方が好みだ。ぐるりと公園を一周して帰路に着く。きた道が分からず、ぐねぐねと住宅の合間を縫ってゆく。
歩道の前方におばあちゃんを確認する。
団地の花壇に腰掛けている。おばあちゃんがよく持っている小さいキャリーケースみたいなものを側に置いている。花壇沿いの歩道がすこし狭かったから、早歩きだったのをペースを落として、おばあちゃんに威圧感を与えないように歩く。まもなく横切るというところで、イヤホン越しに声が聞こえた。「おはよう、いってらっしゃい」。顔を上げると笑顔のおばあちゃんが鎮座している。咄嗟のことでイヤホンを外せなかったけれど、笑顔で「いってきます」と返す。
たったひとことなのに胸がいっぱいになる。いってらっしゃいなんて言われたのいつぶり?
近所に薄紫のきれいなモクレンが咲いていましたよって、言えばよかった。