18時退勤。メルカリでちまちまと物が売れていく。私が欲しいと思って手に入れ、いらないと思って売りに出すと、どこかの欲しい人が買っていく。いつか欲しいと思ったのも、いらないと思ったのも同じ自分なのに、どこが違うんだろう。物欲の根源とはどこにあるのだろう。
窓に目をやるとまだほんの少し明るい。春分まであと少し。散歩に出る。風が冷たい。このあいだ買った川上未映子「すべて真夜中の恋人たち」を読みたくて、最寄りのサイゼのドリンクバーでコーヒーを3杯おかわりする程度には没頭。きれいな言葉たち。川上さんの作品は全て読んだわけではないけれど、6等星くらいまで見えてしまいそうな静かな星空とか、素肌で抱き合っているときの温もりみたいなイメージを抱く。
米澤穂信「氷菓」を観ながらキッチンを片付ける。筋トレ。風呂しながらガス・ヴァン・サント「小説家を見つけたら」を観る。
"自分のために書く文章は人に見せるための文章に優る"という台詞が頭の片隅に残る。